「Webサイトにデザインなんて関係ねー」と言う人に一言。Webデザインの重要性とは?

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マーケティング専門の人が「Webサイトにデザインなんて関係ないぜ!すべてはプロモーションとコンテンツ次第なんだぜ!」と豪語していたのでそれに反論を。もちろん彼の言っている事はWebサイトを世に広めるためにはとても大切な要素です。でもだからといってデザインが全く関係ないというのは極論すぎます。という事でWebデザインの重要性について考えてみたいと思います。


なぜWebデザインは重要なのか?

全体のデザイン

以前「ECサイトの色やデザインと購買意欲の関係」という記事で触れたとおり、ECサイトにおける約半数のオンライン消費者が、全体のデザインを理由にそのサイトを再訪問しないようです。この結果から、多くのユーザーがWebサイト上のデザインを重要視している事がわかります。では具体的にWebデザインはどのような役割があるのでしょうか?

ユーザーに印象付ける

Webデザインの最も重要な役割のひとつとしてそのサイトをユーザーに印象付ける、という点があげられます。「ちょっと変わったレイアウトのサイト」「色がきれいなサイト」など、受ける印象は人それぞれですが、ユーザーにどんなサイトであったかを記憶してもらう事で、再訪問してもらいやすくなると思います。

ここでちょっとした検証をしてみようと思います。まずはこちらの画像をご覧ください。

colourpixel

とあるサイトのCSSを無効化したものです。このサイトを見てどんなWebサイトだったかを説明できますか?

colourpixel

次にそのサイトのCSSを有効化し、少しぼかしてみました。人の記憶なんてこんなもの。それでも「オレンジで派手なサイト」として印象づくでしょう。「ここまでインパクトのあるデザインが重要だ!」というわけではありませんが、デザインはサイトがユーザーに与える印象を左右します。

色のはたらき

配色パターンからWebデザインを考える」でも書いたように、色にはそれぞれ一般的に連想されるイメージがあります。色によって落ち着いたり、食欲が増したり、危険を感じたり。こうした色の効果をうまく用いることで、サイト内を誘導する事ができます。

色とタイプ別消費者

ECサイトにおいて、色は特定のタイプの消費者を引き寄せる力、消費者の行動を変える力があるようです。

視認性を高める

視認性とはサイトの見やすさの事。背景色と文字色・文字サイズ・レイアウト…などなど、項目の多いサイトになってくると、これらの扱い次第で見にくくも見やすくなります。個人的には黒バックに白文字が苦手なので、Macのコントロール+オプション+コマンド+8で色を反転させて見たりしています。またホワイトスペースを利用したり、適度にマージンを加えると全体的にスッキリとした読みやすいページとなります。

モバイル版Webサイトのメインコンテンツのフォントサイズは最低でも14pxは欲しいところ。

ターゲット層を絞る

大人っぽいデザイン、男性向けのデザイン、子どもらしいデザインなど、デザインによってメインターゲットとなるユーザー層を絞ることができます。具体的にはフォントや色、画像、イラストなど、様々なデザイン要素を組み合わせてターゲット層に合わせたデザインを作り上げていきます。デザインは最もサイトを見て欲しいユーザーとそうでないユーザーを振り分け、最終的にそのサイトの目標達成に近づける力を持っています。

かわいいデザインテンプレート

例えばこのかわいいデザインのサイトが…

男性向けスーツの販売のサイト

男性向けスーツの販売のサイトだったら…。いや、違和感ありすぎです。はい。つまりそういう事。

Google検索時のプレビュー

Google検索時のプレビュー

Googleで検索した時にタイトル横の虫めがねアイコンをクリックすると、そのサイトのサムネイル画像が表示されます。例えば「ロゴデザインのギャラリーサイト」を探していて、トップページにサムネイル一覧が表示されているサイトを見たい!となった時にこの機能を使えば、いちいちリンクをクリックしなくても見た目で判断することができます。あるいは「きれいなデザインのWebサイト」を探している時もこのプレビュー機能が使えますね。また、上記のとおりサイトの全体の印象を覚えていれば「なんかオレンジで派手なサイト」を探し出すことができるかもしれません。

だがしかし例外もあったりする

デザインがいろいろアレでも、世界的に有名なサイトもいくつか存在しています。そういったサイトには「Webサイトにデザインなんて関係ないぜ!」とも言えなくもないですが、それにはずば抜けたプロモーション、またはすさまじいコンテンツが必要だと思います。

「世界一」という名のプロモーション

世界一長いWebサイト

18.939583kmもの長さのある世界一長いWebサイト、World Highest Website。スクロールしきれません。

世界一古いWebサイト

CERNは世界一古いWebサイト。1990年に作られたそうです。それだけでなんだか気になっちゃいますね。

その他、いろんな「世界一」のWebサイトを紹介しています。

幅広すぎるコンテンツ

craigslist

craigslistは1995年に運営開始されたコミュニティサイト。主にお仕事・お部屋探しや物の売り買いに使われている世界的に有名なサイトです。デザインは10年以上ほぼ変えられる事なく運営されていますが、そのコンテンツ量とユーザー数、また世界各国に対応させているため人気が衰える事はありません。

2ちゃんねる

日本では誰もが知っている2ちゃんねる。1999年より運営を開始し、細かくカテゴリー分けされた膨大な量の掲示板が特徴。初期のサイトデザインは分かりませんが、10年くらいはほとんど変わっていない気がします。

もう「Webサイトにデザインなんて関係ねー」なんて言わせません!Webデザインがなぜ必要なのかを考えながら、そのサイトに適したデザインを提供していきたいですね。最近読んだ「ユーザをサイトに長居させるもの窶唐サれはデザインの魅力と楽しさだ」はこれからのWebデザインについて熱く語られていて、とても興味深く読ませて頂きました。ぜひ読んでみてください!

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コメント

  • いつもこちらのブログを拝見して参考にしております。
    今回の記事にはとても共感できましたのでコメントさせて頂きました。

    私は初めに訪問した時にWebクリエイターボックスさんのデザインに惹かれました。「これはすごい。」と。

    でも、今はコンテンツが目的で訪問しております。

    私の考えとしては「デザイン(特にブログの)は、運営者と新規訪問者のために必要。」という考えだったのです。

    でもよく考えてみると、この読みやすいデザインがあるから再訪問して読みに来ているというのもあるのかなと。

    デザインについて考えさせられる記事でした。
    ありがとうございました。

  • ただの加藤

    要らないわけないですよね!
    視線誘導とかもありますし、大事だと思うんですけどね。

    なきゃツマンナイっすよね!

  • 三鷹

    Webクリエイターズボックスのサイトの閲覧者への配慮があまり感じられないデザインと記事内容の良さのギャップを見るたびにデザインの重要性をいつも再認識しています。

  • 吉祥寺

    > 幅広すぎるコンテンツ

    って自分で言っちゃうんだ(笑)

  • まさとん

    個人的にはこのヘッダーは効果あると思うけどなぁ。
    ターゲットはクリエイターなんだし、モニターもそこそこ大きいでしょ。

    目線の誘導もされてるし、僕はけっこう好きだけど、デザインって好みの部分大きいですよね。

    たしかにターゲット層が一般ユーザなら話は別かもしれないですけど。

  • 最近

    サイトをいじってて

    つくづくデザイン必要だべ

    と思う

    今日このごろ。

  • 詠み人知らず

    不景気になると「デザイン不要論」が出てくるんですよw
    今までもその繰り返しです。
    デザイナーはオペレーター(webの場合はコーダー?)の業務もやらざるを得なくなってスケジュールがきつくなって、単価も下がる。
    大手の安売り屋さんは、オペレーターをこき使ってデザイン業務も兼務させ、その結果酷いデザインで世の中溢れかえる。
    そこでやっとデザインの重要性に気づく。
    そういうのの繰り返しです。

  • Pingback: KICKS Web|Webサイトをつくる仕事()

  • 私は、SEO・SEMで集客をし、ユーザビリティ・デザイン性の高いサイトで成約へ導くと言ったような考えで多言語ウェブサイト構築・プロモーションを行っております。
    このサイト、テキスト要素が多く使われていて、SEOフレンドリーかつ、ユーザーフレンドリーでイイ感じですね。

  • 朔太郎

    いつも楽しみに読んでます!
    僕はここのデザイン好きだけどな縲彌r
    コメントに、ウィンドウのサイズが小さかったら縲怩チてあったけど別に普通じゃん?

  • 鈴木たかし

    ウェブデザインと皆さん仰りますが、ウェブデザインのグラフィック要素が、ウェブデザインの全てではないという前提でお話させていただきます。

    広義に捉えれば、プロジェクトの企画、目標の設定、サイトの内容の明確化、掲載するコピー・原稿、ページの構成、ナビゲーション、グラフィック、スクリプトによる動きの演出、運用体制の整備、プロモーション、どれもウェブサイトにおけるデザインの重要な要素です。

    そういった意味の中では、企画やコンテンツ、プローモーションがしっかりしているのであれば、ウェブグラフィックは一定水準以上なら、それで良いと言えるでしょう。

    しかしながら、装飾無しの#000のテキストの羅列の1ページのサイトだったとしても、見出しの大きさ、本文の大きさ、要素と要素の空間、どれも重要なデザインの一部です。

    場合によってはインパクトのあるウェブグラフィックがプロジェクトの牽引役となることもあります。必要に応じて文字だけのサイトにすることもあります。
    それをコントロールすることこそ、ウェブサイトが活きるためのデザインだと考えています。

    ウェブサイトが生まれる、または生まれ変わる時に「どんな役割や意味を持って生まれるのか、それに応じた予算配分や重点の置き方ををどうするのか、グラフィカルな要素や仕掛けを必要とするのか、あえてテキスト主体にするのか」そういったさじ加減を決めるべきではないでしょうか。

    自分の立場からの意見に捕われて、それぞれの要素を担当する人やクライアントとお互いの重要性を認識して連携できないのなら、自己満足の失敗作ばかりが出来てしまいますよね。
    それはとても悲しいです。

  • mmu

    ECサイトを運営している身としては、やっぱりデザインの重要性は低いという結論に行き着いてしまいます・・・。

    そこそこのデザインが出来てれば、後は自己満。

  • bac

    畑から引っこ抜いた野菜をそのままかじったり、生きている牛にかみつく人には、調理や盛りつけの重要性が理解できないかもですね。

    素材=情報
    調理=情報整理、情報設計
    盛りつけ=デザイン

    調理は消化吸収を助けますし、盛りつけは食欲を引き起こさせます。

    教科書のように絶対に読まなければならない本ならば、デザインは必要ないかもしれませんが、数あまたある物の中からお客さんに手にとってもらうためには、デザインがとても大きな役割を果たすと、私は思います。

  • たぬき

    bacさん

    >デザインがとても大きな役割を果たす

    「デザインが」ではなくて「デザインも」でしょ。

  • のりお

    自分は趣味でやっているので書くのが恐縮ですが「なぜWebデザインは重要なのか?」
    の下の画像内の42%と52%数字が背景色とのバランスで見えにくいです。

  • Webクリエイターボックス

    @のりお さん
    グラフの画像は「ECサイトの色やデザインと購買意欲の関係」という記事 http://www.webcreatorbox.com/tech/colours-affect-purchases/ で使用したものなのですが、元記事 http://blog.kissmetrics.com/color-psychology/ で使われたものを翻訳して使っています。元記事ライターさんに画像内の翻訳・スライス以外はしないよう言われておりますので、変更はできませんでした。

  • のりお

    ありがとうございます。
    そういう理由を知らずにケチつけてしまいました。
    本当にすいませんでした。

  • yamada

    てか、このWEBのリンクテキストの青、目が痛いくらい発色してるくせに色が薄くて見にくいです。
    ディスプレイの色をmagiccolorにしてるせいかもしれませんが
    プロ?なら、せめてそういうのにも対応してるページくらい作らないと。 

  • Pingback: N. » Blog Archive » Weekly Twitter Log (2011/6/18 窶骭€ 6/24)()

  • ああ

    よろしくお願いします

  • 「デザイン」の意味をどう捉えるかですよねー。
    単に「絵的に洗練させる」だけがデザインではない!と言う事を、「デザイン不要論」を掲げるコンサルさんが理解して頂ければ、webサイトはもっと質があがるのだと思ってます。
    私は「見やすい」「解りやすい」もデザインの要素だと思っているので、本来デザインとコンテンツは必ず一対であるべきだと思って仕事してますねー。

    まぁ、そう思ってないとやってられないと言う部分もあるかも知れませんが(笑

  • なんとなくそうかなっと思っていたものが、しっかりとした認識になった気がします。
    有益な情報ありがとうございます☆
    これからも更新楽しみにしてます!

  • デザインは、ターゲットに合わせたものであれば目的を達成できると思います。デザインにこる必要はないと思います。ターゲット顧客は、情報を求めてきます。情報があるか、ないかでまた来てくれるかどうかが決まります。この時点でデザインは、あまり重要ではなくなり、情報の質が問われ始めます。あえてデザインが重要視されるとしたならば、ユーザビリティーではないでしょうか。私自身、ウエブでデザインを探すのではなく、情報を探していますので。

  • anjin

    manaさん
    いつも有益な記事ありがとうございます。

    さすが日本人だなーっていう、重箱の隅つついたような、ケチつけるコメントもありますが、大多数の人はそんなことよりも、記事に助かっていると思いますので気にしないでくださいね。

    あまりケチが多いと、書く気うせちゃわないかとヒヤヒヤしています。

    こういう有益なサイトのコメントにおいてさえも、森を見ずに木を見る人がいるのは、仕方ないのでしょうかね。

    リンクの青なんて、大好きですよ。
    そもそも英語圏の人の色の好みとアジア系の好み、しかもその中でもどぎついコントラスばっちりの、品の無いサイト見慣れた人から見て、薄いだけだと思います。

    ほんとー、こんな素敵なBlogでケチつけるのやめてほしい。 ごめんなさいつい熱くなって。 

    僕のこのコメントに対しての御返事は結構です。ただ掲載しておいてください。

  • Pingback: WEBデザイナーで知らない人はいないサイト『WEBクリエイターボックス』 | 果汁45%()

  • はじめまして相馬といいます。
    >>デザインはサイトがユーザーに与える印象を左右します。
    これはまったく同意で、ぼくは文字の大きさやフォームを使いやすくするコトですらデザイナの仕事だと思ってます。

    ですので、次にマーケターとやらが「すべてはプロモーションとコンテンツ次第なんだぜ!」
    なんていってきたらCSSをきって納品してやればいいんですよ^^

    提案書一枚ペラで、創造も手も動かさないのに、なんか作っちゃた気でいるんでしょうね。

    閲覧者のすべてに届くデザインなんて不可能なんですが、大きな役割りだって持ってます。

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