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画面の操作説明をAIに丸投げできる「Clueso」が便利
ユーザーやクライアントへの操作説明が必要な機会も多いですよね。スクリーンショットを一枚ずつ撮り、赤枠で囲い、テキストを書き加え、動画を作るならさらに編集やナレーションも…。そんな果てしない作業に疲弊しそうな時は、今回ご紹介するAIツール「Clueso」を試してみてください。画面を録画するだけで、AIが自動で解説動画とステップ解説記事を同時に生成してくれます。
Cluesoとは?

Cluesoは、画面操作しているスクリーンキャプチャ動画を、いい感じの動画や記事に自動変換してくれるAIアシスタントです。これまで手作業で行ってきた、動画のカット編集や大量のスクリーンショット撮影、分かりやすい台本の作成、ナレーション収録、クリック箇所を示す矢印の追加といった面倒な作業を、AIがまとめて引き受けてくれます。
例えば、Webサイトに掲載するサービスの操作説明やクライアントへの資料を効率的に作りたいWebデザイナーや開発者、社内向けのツールマニュアルを作成する担当者、チュートリアル動画を作りたいクリエイター、そしてユーザーの案内を効率化したいカスタマーサポート担当者など、様々な場面で活躍してくれるはずです。
実際に使ってみた
どんなもんかと、このWebクリエイターボックスの画面を操作する動画を作ってみました。
1. まずはアカウント作成

Webサイトの右上「Start Free Trial」ボタンから始めましょう。名前、メールアドレス、パスワードを設定して登録します。メールが届くので認証して登録完了!
2. スクリーンキャプチャ動画を撮影

ログインすると画面がガラッと変わります。左上の「New video」から動画を追加しましょう。

すでに録画した動画がある場合は「Upload a video」からアップロードできます。これから撮影する場合は「Capture screen-recording」をクリック。

専用のChrome拡張があるので、そちらを入れるとさらに便利!

Chrome拡張を導入し、撮影したいWebページ上で起動すると、このようなパネルが表示されます。「Start Recording」ボタンから録画開始。画面操作の説明したい流れで操作していきます。説明のためにゆっくりスクロールしたり、カーソルを丁寧に動かしたり、といった特別な意識は一切不要です。
3. AIが自動で編集&コンテンツ生成

録画を終了すると動画がアップロードされ、そこからはAIの出番です。動画内の無駄な時間をカットし、クリックや入力といった操作を自動で検出。それらを分かりやすいステップに分解して、編集済みの動画を生成してくれます。適宜ズームやクリックなどのアクションを追加してくれていますよ。
4. 必要に応じて編集

AIが作った下書きを、さらにブラッシュアップしていきます。AIが生成した台本を編集して言い回しを変えることも可能。表紙の色やテキスト、画像も追加できます。メインカラーやロゴの画像は撮影したWebページから自動で拾ってきてくれているみたい!

音楽も用意されています。左側の「Music」アイコンから雰囲気のあうBGMを選んで適用させましょう。動画の最初と最後でフェードイン・アウトの設定をしてみました。
他にも、見てほしい箇所にズームやスポットライト効果を入れたり、自動挿入されたスクリーンショットにぼかしを入れたり、テキストを補足したりと、ブログを書くような感覚で直感的に編集できます。
5. 書き出して完成!
編集が終わったら、動画ファイルとして書き出したり、URLを共有したりできます。今まで何時間もかかっていた作業が、本当に数十分で形になってしまいました…!無料プランでは上のようなウォーターマーク付きの動画がダウンロードできます。
日本語バージョン

さてさて、ここまではデフォルトの英語で試していたんですが、多言語対応とのことなので、日本語でも試してみましたよ。右上の「Translate」ボタンをクリックし、「Japanese」を選んで「Translate」ボタンをクリック。

しばらくするとスクリプトが日本語になっています!さっそく聞いてみましょう!
内容はまったく編集していないので、ところどころ言い回しが気になるところもありますが、そこはまぁ後でどうにかなるとして…やはり一番引っかかるのは発音ですね。Cluesoを使うなら、英語などの他の言語をメインに利用するのが良さそう。日本語は文章と動画生成だけを任せ、ナレーションなしの動画を一旦ダウンロードし、動画に合わせて自分たちで読み上げを行って作成した方が質が高いものを量産できそう。発音についてはそのうち改善されそうな気もします!
ドキュメント作成
同じ動画を使って、上記のような動画だけでなく、自分のペースで読める「記事」も同時に作成されます。コンテンツの形式に合わせて、何度も同じ作業をしなくていいのは助かりますね。

画面上部「Article」から作成されたドキュメントを確認できます。撮影したスクリーンキャプチャ動画を切り貼りしてくれています。

「Share」ボタンをクリックし、RTF、MD、HTML形式でダウンロード可能。
こちらはテキストの改行位置がおかしかったり、不要な画像も多かったりするので、手直しは必須かも。ただ、一から作成することを考えれば時短にはなりそうですね!
料金プラン

Cluesoには機能を試せるFreeプランが用意されています。一通りの流れはFreeプランで確認できます。が、Freeプランは7日間のみ。本格的に活用するなら、有料プランを検討してみるといいですね。よく使いそうな月だけ課金して一ヶ月でまとめて作っちゃう…といった使い方もできそう。
まとめ:面倒な作業はAIに任せて、創造的な仕事に集中しよう
これまで多くの時間を費やしてきたマニュアルやチュートリアルの作成。Cluesoは、そのプロセスを根底から変えてくれるかも!と期待できちゃうツールです。現時点では、複雑で長時間の動画編集というよりは、特定の操作を分かりやすく解説するショート〜ミドル尺のコンテンツ作成に最も威力を発揮できそう。
作業のためにかかっていた時間を、新しいデザインを考えたり、より良いコードを書いたり、といった本来私たちが集中すべき「創造的な仕事」に使う。Cluesoは、そんな未来を実現してくれる強力なパートナーになってくれるはずです。
まずはFreeプランで試してみてくださいね!