投稿日
Claude Codeでコードを書かずに「猫背検知アプリ」を作ってみた話
2026年は「Webアプリやサイトを10個作る!」という目標を掲げ、AIとともに開発を続けています。8つ目は「猫背になると猫の鳴き声で教えてくれるアプリ」ですw これまでは簡単な手直しや追加はコードを書いたりもしましたが、今回は完全AIまかせです!
自分の「姿勢のクセ」を知るツールが欲しい!
在宅ワーク中、パソコンの画面に集中していると、気づけばめちゃくちゃ猫背になっていることってありませんか?私は本当によくあります。良き姿勢をしなければ…と意識しているつもりなんですがね…。
前回の記事でお話ししたITコミュニティ「CoderDojo」でそんな相談をしたところ、「AIを使えばすぐに作れますよ!」とアドバイスをもらいました。そこで今回は、Pythonを自分でガリガリ書くのではなく、Claude Codeに要望を伝えてアプリを作ってみることにしました。
作ったもの
私が作ったのは、Macの内蔵カメラを使って自分の姿勢を監視してくれるツールです。
まず、パソコンのカメラ映像から、私の顔(鼻や口の位置)と両肩の位置を自動で検出。その上で、私の体で直接「これが良い姿勢」「これが悪い姿勢」というお手本を記録し、AI(機械学習)に私のクセを判定させます。 そして、猫背などの悪い姿勢が10秒間続いたら、「にゃー」という猫の鳴き声を再生して警告してくれる仕組みです。猫背だけにね!
さらに、記録した姿勢のデータはファイルとして毎日蓄積されていくので、日をまたいで少しずつ賢く(学習データを増やす)していくことができます。
ちなみに、猫の鳴き声の音声ファイルは、フリー素材サイトの効果音ラボさんからダウンロードして使わせていただきました。ありがとうございます!
なぜ警告音が猫の鳴き声?
うちは犬を飼っていまして、猫の鳴き声が聞こえると「なんだなんだ!?」と犬がダッシュで駆け寄ってきます。 もちろんかわいいんですが、仕事中に何度も来られるとちょっと面倒ですよねw なので、「犬が来ないように、良い姿勢を維持しよう!」という作戦です。愛犬の圧力によって姿勢を矯正するという、最後には物理のちからを使います!
最初にやったこと:要望を日本語で伝えるだけ
さて、作り方は本当に簡単でした。最初に私がClaude Codeに伝えたのは、これだけ。
Mac内蔵のカメラを使って姿勢矯正したい。Python(uv を使って)で作って!悪い姿勢だと猫の鳴き声を流したい。
これだけで、カメラ映像を取得して「MediaPipe」という画像認識ツールで姿勢を解析し、肩幅を基準にした角度計算で猫背を判定するPythonの仕組みが一式できあがりました!追加で必要な情報(猫の鳴き声のファイルはどうするんや?とか)はその都度Claude側から質問されるので、それに答えつつ作り上げていきます。
しかも、ここで指定した「uv(ユーブイ)」というツールがとても優秀でした。 通常、プログラミングを始めるときは環境構築といって、必要な部品(ライブラリ)をインストールする面倒な作業が必要なんですが、uvを使うとそれを自動でやってくれるんです。自分で環境構築に悩む必要が全くありませんでした。 (※ちなみに「uvを使うといいよ!」という指示は、CoderDojoでその場にいたNyohoさんからいただいたアドバイスです。先人の知恵、ありがたい…!)
あっという間に動いた!
AIが作ってくれたものを実行してみると、それだけですぐに動き始めました!

画面を見ると、良い姿勢のときはカメラの映像に「Good Posture」表示されます。

しかし、気を抜いて悪い姿勢になると赤枠が表示され、その状態が10秒続くと、から「にゃー!」と猫の鳴き声が響き渡ります。

すると案の定、ワラワラと寄ってくる我が家のわんこw 物理的な動作確認も完璧でした!
「もっとこうしたい」を伝えて、アプリを育てていく
一度動くものができたら、あとはAIと会話しながら、少しずつツールを自分好みに育てていくだけです。
たとえば、「自分の体で、良い姿勢と悪い姿勢を機械学習させたい」と伝えてみました。 すると、最初は単純な計算(しきい値判定)だったロジックが、本格的な分類モデル(scikit-learnという機械学習ツール)に置き換わりました。私が画面に向かって良い姿勢と悪い姿勢を数秒キープするだけで、学習してくれるような使いやすい設計までAIが考えてくれたんです。
次に、「猫の鳴き声を複数の音声ファイルからランダムに流したい」と伝えました。 同じ鳴き声だと犬の方も学習して寄ってこなくなりそうなので。もちろん、その通りにすぐ実装してくれました。難しい専門用語なんて一切使っていません。「〇〇したい」という普段の言葉だけでしっかり伝わります。
さらに、「姿勢データを日をまたいで蓄積したい」とリクエスト。 すると、記録したデータをファイルに自動保存し、次回アプリを立ち上げたときに読み込んで、どんどんデータを追加していけるように改善してくれました。
AIは、私が一つ要望を伝えるたびに「コードのここをこう直しましたよ」と丁寧に説明してくれます。だから、「何が変わったのか分からないまま、なぜか動いている…」というブラックボックス状態にならず、安心して進めることができました。
エラーが出ても、自分で調べなくてよかった
順調に見えますが、実際にアプリを動かしていると、こんなエラーメッセージが出ることがありました。
AttributeError: module 'mediapipe' has no attribute 'solutions'Claude Codeは、このエラーを見て自律的に動いてくれました。 私のパソコンの環境でライブラリのバージョンをいくつも試し、「使っているMediaPipeの新しいバージョンでは、今回使おうとした機能が廃止されていた」という原因を特定。そして、問題なく動作する古いバージョンに自動で固定して、エラー解決。
もしAIを使っていなかったら、このエラーメッセージをコピーしてGoogleで検索し、英語の記事を読み解いて…という作業が必要だったはずです。それを自分でやらなくてよかったというのは、初心者にとっては大きなメリットですね。
気軽に作ってみてほしい
今回、AIと一緒にアプリを作ってみましたが、最初から完璧な仕様を考える必要はありません! まずはAIに「こんなの作って」とお願いして動くものを見てから、「ここを直して」と伝えていけば十分です。
また、エラーが出てもパニックにならなくて大丈夫。 自分で原因を検索して調べる必要はありません。AIが何が起きているかを確認しながら、一緒に直してくれます。
そして、作ったものは、無理にWebで公開しなくてもいいんです。アプリやWebサービスを作ったら、ネット上で公開しなきゃいけないと思っていませんか?私はなんとなく思っていました。公開するまでが開発やろ!と。。でも、そんなこともないんですよね。今回私が作った猫背検知アプリは、私のパソコンの中で、私(と愛犬)のためだけに動いている自分専用ツールです。誰かに使ってもらう必要も、サーバーを契約してWeb上に公開する必要もありません。自分の生活をちょっと楽しく、便利にするためのおもちゃとして、自分の手元(ローカル環境)だけで完結していいんです。
まずはあなたが「あったらいいな」と思うものを、思いつくままに言葉にしてAIに伝えてみるところから始めてみてください。きっと、想像以上に楽しいモノ作りの世界が待っていますよ!