Webデザイナーになりたい!Web制作会社で働く為の就活ガイド

以前書いた「Webデザイナーになりたい!就活に打ち勝つポートフォリオWebサイトの作り方」に引き続き、「Webデザイナーになりたい!」シリーズ第二弾!勝手にシリーズ化しました。今回はWeb制作会社で働くために知っておきたい事、応募や面接の際に役立ちそうな知識をまとめてみよう…と思ったのですが、私自身面接を受けた経験があまりない上、日本のWeb制作会社で働いた事がないので、4人のWeb制作会社の代表の方にインタビュー形式でお答え頂きました!


↑私が10年以上利用している会計ソフト!

今回インタビューに応じてくださった皆様

ふとこの記事の企画を思いついて、即Twitterで募集をかけました。ご協力くださった皆様、ありがとうございます!

梅原卓也氏

株式会社グラブデザインの梅原卓也です。WEBサイト制作の他、教育WEBコンテンツの企画制作、キッズサイトの企画制作、スマートフォンアプリの企画制作、中小企業向け企業サイト制作サービスを行っております。

豊永豊氏

株式会社ジーピーオンライン代表取締役の豊永です。当社は、今年の5月でちょうど創業10年を迎えました。一つのジャンルに偏らずWebサイトの企画・制作はもちろんのこと、スマートフォンアプリやCMSをはじめとするシステム開発もおこなっています。

前川直樹氏

アイキューヴの代表を努めている前川です。当社ではWebサイト制作の他、スマートフォンのアプリ制作や企業独自のビジネスソフトウェアの制作を手掛けています。

水野泰雄氏

有限会社デザインルームエムの代表取締役のcaptain水野泰雄です。販売促進を地域からと、Wsebサイト制作はもちろんチラシや広告制作全般を長野県上田市の、情報デザイン会社で日々頑張っています!人との繋がりを大切に、毎日を笑顔で元気に過しています。

※50音順

これからのWebデザイナーに求められるものとは?

広く浅くのやり方では、デザインテンプレート化、優れたCMSやソフトウェアに負けてしまう可能性があります。

これからのWebデザイナーに求められるものは、専門性です。
複雑化されてきたため、Webデザイナーはますます分業が進むと考えています。

アイデアを考える人、画面をデザインする人、画面の構成を考える人、CSSを使ってパズルのように組み立てる人、
システム化を行いデータを動かす人など、専門性を持つことが重要になってくると思います。


昨今のソーシャルメディアやスマートフォンの流行から、今後さらに人々の生活と密接に関わるサービスやデバイスが生み出されていくことが予想されます。
Webデザイナーとしては、そういった新しいサービスと自分が生み出すクリエイティブをどう結びつけていくのか、それがどのような可能性・拡がりを持つのか、日々考えながら仕事ができる方。単にキレイなものをつくるだけでなく、ロジックと感性を融合させたクリエイティブが出来る方が 求められているのではないでしょうか。


独創性 + 執着心 + 体力


元気で、どんな事にもチャレンジして行動出来る人。
24時間をON〜OFF上手に使い分けて生活出来る人。


独学+未経験の人でもWebデザイナーとして働けますか?その場合の判断基準はなんですか?

働けますが、常に新しいものが好きな人、チャレンジし続ける人、依頼に対してできないと言わない人を採用したいと思っております。常に新しいものが好きな人は、このWebの技術の進歩に臨機応変に対応できると思います。またチャレンジし続ける人は、今のデザインに納得しない、満足しない、そのように考えづづける事で、進歩が生まれます。また依頼に対してできないと言わない人というのは、基本的に依頼者も無理なことは頼みません。越えられる試練しかきません。


もちろん大丈夫です!社内のWebデザイナーのほとんどが、独学もしくは未経験からスタートしています。現在一緒に働いているWebデザイナーに共通して言えるのは、Web業界やWebデザインに対して、非常に高い関心や熱意を持っていることです。また、「ひとがら」が当社とマッチしていることも採用の重要な判断基準になっていると思います。30名程度の小さな会社ですから、社内の雰囲気が良いことはとても大切です。できるだけ長く一緒に働いていきたいという当社の考えと照らし合わせても、「ひとがら」は大切な要素のうちの一つですね。


フィーリングと機転の良さ、そして何よりも人間性


当社の大半は、独学+未経験者です。
判断基準は、当社の仕事を大好きになれるかです。


ポートフォリオサイトは必須ですか?また、ポートフォリオサイトのどういった点に注意して見ますか?

ポートフォリオは必須です。レイアウトのバランス感覚やコーディングの精密さ、担当箇所の確認を行います。


必須ではありませんが、あったほうがもちろん有利ですね。作品のクオリティが高ければ高いほど嬉しいですが、やはり当社としては「ひとがら」を重視しています。そのため、実際にお会いする前に「ひとがら」が分かるようなコンテンツがあると、面接させていただく機会もさらに増えるのではないでしょうか。


独自性


落書きでも、ノートの切れ端でも自分の作品を見せて下さい。他人の批評ではなく、自分の意見をどう表現しているか〜を注視します。


自由形式の履歴書はアリですか?

こちらのサイトで紹介されているようなデザイン重視の履歴書は、日本でも受け入れられますか?

ありです。面白いアイデアを持っている方はいいですね。


アリですね!ただ、自由形式の履歴書といわゆる普通の履歴書、どちらもご用意いただいた方が良いかと思います。最初に普通の履歴書を提出し、サプライズで自由形式の履歴書を出せば、面接担当者の印象にも残りやすくなるのではないでしょうか。


グレート!


履歴書は判断基準ではなく、法律上での雇用として保管させて頂きます。自由形式でもかまいませんが、アルバイトやボランティア経験など正直な記載を望みます。


学歴は採用の判断材料になりますか?

無いです。デザイナーの場合は学歴問わず、生まれ持ったセンスを持っている場合があります。いいデザインを生むために努力をしてきたというか、大好きだから続けてきたという方がいるんですよね。


専門職の方は特に判断材料としておりません。ただし、一般的な社会常識や論理的思考を持ち合わせた方であることが望ましいです。


まったくなりません。今まで何をインプットしてきたかはどうでもいい。これから何をアウトプットするのか?が重要なので。


なりません。当社では、中学卒業でもデザイナーとして働いています。


資格の有無は採用の判断材料になりますか?

無いです。あっても仕方がないです。


参考程度に留めています。入社後の話になりますが、弊社規定の資格を取得されている場合、「資格手当」が毎月支給されます。そのため、積極的な資格の取得を推奨しています。


まったくなりません。理由は学歴同様です。資格を取得したことに満足している様であれ、むしろ逆評価の対象にするかもしれません。


なりません。が、資格を活かした経験値は、歓迎します。(どんな資格でも~)


面接時はどんな服装が好ましいですか?

清潔感のある服装なら何でも良いです。


絶対スーツじゃないとだめ!というわけではありませんが、面接の場ということを考えますと、できるだけ清潔で好印象を与える服装が望ましいと思いますね。


個性のある服装。自信をもって面接にのぞめる格好でお越しいただければ。


あくまでも、普段着でかまいません。


面接でよく聞く質問

  • 新しいものに興味はあるか?
  • 自分ができない事を頼まれたらどうするか?
  • デザインはいつから好きか?


  • 志望動機
  • 大切だと思うものを3つ挙げてください
  • 趣味
  • 休日の過ごし方
  • 3年後、5年後の将来像


  • あなたは友達からどんな人だと言われたことがありますか?
  • 三年後、どうなっていたいですか?


  • 当社の事をどこで知りましたか?
  • 当社で何をしたいですか?
  • 他社と比較して当社のどこが気に入りましたか?
  • あなたの好きな事は何ですか?
  • ストレス解消方法は何ですか?
  • 当社は三回面接します。最初は、お見合い〜次は、貴方からの質問・希望など〜3回目は、お互いにどうか?


面接時のちょっと変わったエピソードはありますか?

面接時、まだ採用を考えていなかった子がいたのですが、たまたま仕事でアイコンを作ってほしいという話が来ていて、あ、じゃあの子にやってもらおうとその日から働いてもらったことがありました。その後グングン伸びて無茶苦茶手の早いクリエイターになりました。面接じゃ気づかない方もいるんだなと思いました。


基本的にはマジメ路線の会社ですが、なぜか居酒屋で面接したこともあります。


一言も発しさせずに採用に至ったケースがある。


どうしても入りたいと言って、お給料無しでもかまいませんと押し掛けられて強引に入社して来ました!さすがに断れなくて入社して貰いました。
また、銀行を今日辞めましたとマシンにプリンターにと自分のモノを持参してこれも強引に入社して来た人もいます!


面接時に逆に質問されて困った事、印象的だった事はありますか?

未経験で技術力も活躍もまだ未知数なのに、お金の質問ばかりする方です。技術が先でお金は後からついてきます…。


なぜか恋愛相談に発展したことがあり、どうアドバイスしてあげたらいいのか困った記憶があります。その方はめでたく入社され、来年無事に結婚されるそうなので、一安心というところでしょうか。


ありません。是非とも、私の言葉をつまらせる質問をしていただきたいものです。皆さん受身で元気がなさ過ぎです。いわゆる草食系が多すぎますね。


いきなり人生相談されてしまい、面接にならなくなりました。


デザイン・コーディング以外に「こんなスキルがある人を雇いたい!」というスキル・知識はなんですか?

プログラマーが欲しいです。


社内コミュニケーションの一環として、定期的に飲み会などがあるのですが、一発芸やすべらない話を持ってらっしゃる方は大歓迎です。


「ヒューマン・スキル」
テクニカルな不足部分はヒューマンスキルで補える。社内外問わず深いコミュニケーションを取って課題を正しく把握し、解決するための提案、実行できることが重要。


日本語以外を話せたり、理解する事が出来る人。


現在お仕事を探している方へ一言!

自分の大好きな事に没頭することです。大好きな事が無い場合は好きな事が見つかるまでとりあえず行動して試す事です。


長年採用担当として携わっていますが、企業と求職者の方との出会いは、結局のところ「縁」のものだと感じています。その縁をより確かな「絆」としていくためにも、どのような会社でどのような仕事をしたいのかを、明確にすることが大切なのではないでしょうか。また、ご自身の魅力を上手く表現できるよう、日々の生活の中でも、自分の長所に気づく習慣も重要だと思います。


気合いだ。


仕事をしたいのか、就職したいのか〜この辺をちゃんとして来て下さいませ。


お役立ちサイト・記事

Webデザイナーになりたい!という人に役に立ちそうなサイトや記事です。「興味はあるけど、Webデザイナーって結局どんな仕事なの?」という人も読んでみてください!

Web関連のお仕事が探せるサイト

全国のWeb関連会社の求人をこちらから検索することができます。

個人的に、新しい物が好きで、学ぶ事を楽しめる人がWebデザイナーに向いているような気がします。日々進化していくWeb業界。お仕事を探している皆様が、素敵な会社でたくさんの経験を積むことができますように :)

ご協力くださった皆様、ありがとうございました!!

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コメント

“Webデザイナーになりたい!Web制作会社で働く為の就活ガイド” への8件のフィードバック

  1. AlbireoLyco より:

    Manaさん始めまして。
    いつも素敵な情報ありがとうございます。
    今回は就職活動中の私みたいな人には
    とても参考になると思います!

    次回も楽しみにしています^^

  2. 上西 より:

    僕は

    WEB会社で働いたりしていましたが

    僕の上司が居なかったため
    基本独学でやってきました。

    デザインも
    「へのへのもへじ」くらいしか描けないスキルでしたが、Japanや海外のサイトを見まくって真似しまくって(スキル上)ました。

    今回の記事を見ていて、
    根性の新しいもの好きという点で考えると
    僕も今後の可能性が見えた感じがしました。

    WEBサイコー!!

  3. 漣 風華 より:

    この記事を読んで、凄くやる気が出てきました。

    やっぱりWeb業界に入りたいです!

  4. […] Webデザイナーになりたい!Web制作会社で働く為の就活ガイド […]

  5. […] ・Webデザイナーになりたい!Web制作会社で働く為の就活ガイド […]

  6. Yuminica Works より:

    Webデザイナーを目指す人の転職&面接対策(1)…

    ここ10年程、Web制作会社や大手企業内のWeb関連部署等、複数の職場で仕事をしてきましたが、転職活動の際、求人情報や面接時の応対で気になる共通点に気づきました。経験上、このパターンは要注意…というポイントをまとめたので、転職活動に活用してもらえれば嬉しいです。(私自身、面接時にこの注意すべきポイントに気づいたにも関わらず、入社を選んで1回失敗してしまいました…。) Web関連の仕事に就く場合、大きく分けて「Web制作会社」と「一般企業のWeb関連部署」の2パターンがあります。今回の記事は比較的「一…

  7. […] Webデザイナーになりたい!Web制作会社で働く為の就活ガイド […]

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