自分が死んだら、ネット上の情報やアカウントはどうなるんだろう?

メールやカレンダー、SNS、写真など、インターネット上には多くの個人情報が残されています。通常はアカウントを登録したユーザー本人のみがアクセスを許されているはずですが、自分や身内に万が一の事があった時、これらの重要な情報はどのように扱われるのでしょうか?今回は私がよく利用しているサービスを中心に、故人のアカウントの取り扱いについて調べてみました。

Webサービスのアカウント

Googleアカウント


Gmailやカレンダー、Youtube、Google+など、様々なサービスを提供しているGoogle。家族全員がそれぞれのアカウントを持っていてもおかしくないですよね。Googleでは一定期間ログインしていない場合、写真やメール、ファイル等をどう管理するか自分で設定できます。信頼できる友人や家族とデータを共有したり、アカウントを完全に削除することもできます。

登録はInactive Account Managerにて。設定できる非アクティブ期間は3〜18ヶ月。設定した期限がくると、まず電話やメールで自分宛てにお知らせがきます。それでも反応がない場合、事前に登録しておいた10人の信頼できる連絡先まで通知がいきます。彼らにデータをシェアできますし、すべてのデータを消去するよう設定も可能。

また、家族が死去した場合は、死去したユーザーのアカウントに関するリクエストフォームから、アカウントを削除したり、データを取得するためのリクエストを送信できます。申請できるのは家族か、法定代理人または遺言執行人のみ。必要書類は以下。いずれも英語で書かれていない場合は、専門の翻訳者による英訳(公証済みのもの)を添付する必要があります。

  • 政府発行の身分証明書または運転免許証のスキャンされたコピー
  • 死去したユーザーの死亡証明書のスキャンされたコピー

Yahooアカウント

yahoo
YahooではYahoo!エンディングというサービスも提供しています。これは生前にクラウドサービスで保存していた画像や文書などを削除し、利用していた有料サービスの課金も自動的に停止するサービス。死亡判定は事前登録しておいた葬儀会社と連携して行うそうです。B to B感が強い気がしますが、Yahooのサービスをよく使っている人にはいいかも。

それだけでなく、生前はプロフィールページとして利用していたページが、死後はメモリアルスペースとしてネット上に生きた証しを残せます。メモリアルスペースには、生前に登録しておいたお別れのメッセージが表示され、ページを閲覧したユーザーは追悼メッセージを書けます。また、有料サービスですが、友人一人ひとりに対して、個別にメッセージを残すことも可能です(月額194円)。

Appleアカウント

apple
iPhoneユーザーの場合、iCloud上に写真や音楽など、様々なデータを保存しているかと思います。iCloudの利用規約によると、本人が死亡した場合は死亡証明書を送ればデータの削除ができるようです。詳細はApple サポートまでお問い合わせを、とのこと。

お客様は、お客様のアカウントが譲渡不能なものであることおよびお客様が死亡した場合にはお客様のApple IDまたはお客様のアカウント内にあるコンテンツについて一切の権利が消滅することに同意します。死亡証明書またはそれに準ずる証明書の書面を受け渡した時点をもって、お客様のアカウントを終了し、お客様のアカウント内にあるすべてのコンテンツを削除することができるものとします。

iCLOUD TERMS AND CONDITIONS

SNS

Facebook

facebook-legacy
Facebookでは家族や友人からの申請で故人のページを保存する「アカウントの追悼」という機能があります。これは開発チームの一人が事故で亡くなったことをきっかけに追加した機能で、これまで故人が使っていたページを追悼ページに変えて、亡くなった友人を思い出し、偲ぶためのものです。追悼アカウントのリクエストフォームから申請可能。死亡を証明できる書類(任意)を用意しておくとよさそうです。

facebook-english
また、日本ではまだ利用できないようですが、英語版だと生前指名しておいた家族や友人に追悼アカウントの管理を任せられます。指定された人は葬儀の予定を投稿したり、プロフィール写真やカバー写真を変更できます。自分が死んだら自分のアカウントを完全に削除するよう設定も可能。

Twitter

twitter-form
Twitterでは家族や正式な代理人によりフォームからリクエストを送って故人のアカウントを停止できます。リクエストページで「亡くなられたユーザーのアカウント削除のリクエスト」を選択し、故人のTwitterアカウントや名前、申請者の名前や連絡先、故人との関係を記入して送信すればひとまず完了。後ほどTwitter側から必要な書類(申請者の身元が確認できる書類、故人の死亡通知書等)や、申請完了までのプロセスをメールにて指示されます。英語でやり取りする可能性もあるそうです。Twitterは匿名性の強いサービスなので、申請者と故人の関係を証明するどころか、アカウントと本人を紐付けるのも難しそう…。詳細は亡くなられたユーザーおよびそのユーザーの画像/動画に関するご連絡をご覧ください。

Instagram

instagram
InstagramもFacebookと同様に、家族や代理人の申請により追悼アカウントへの移行し、ユーザーのページをそのまま保存したり、アカウント削除を依頼できます。必要書類は以下。いずれも英語翻訳が必要かと思われます。

  • 故人の出生証明書(日本なら戸籍でしょうね)
  • 死亡証明書
  • 代理人に依頼する場合はその証明書

他にも死亡記事(お悔やみ欄)へのリンクURLも挙げられていました。日本ではあまり見ませんよね…?詳細はヘルプセンターページをご覧ください。


残された時間がわかっている場合で、すべての情報を消し去って死にたいのなら、生きているうちに自分で準備する必要があります。もちろんいつ何が起こるのかわからない人生。「終活」という言葉もよく聞く昨今ですし、遺言などに自分のアカウントをどう扱って欲しいのかを残しておくといいでしょう。管理を任せられる人がいるなら、事前にきちんとアカウントの譲渡をしてお願いしましょう。そうしないと不正アクセスになってしまいます。

もちろん管理を誰かに託したり、情報を消去せず、そのまま残しておくことも選択肢のひとつです。あなたはネット上で半永久的に生き続けます。ふとした拍子にあなたの情報に辿り着いた誰かが、あなたを思い出してくれるでしょう。

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