読んだ本

グラフィックデザインで世界を変える

著者 Andrew Shea(著)、北村陽子(訳)
発売日 2013年1月24日

社会問題に対して、デザイナーがどう向き合って、変化を起こしていったのか。実例から学べるデザインを数多く紹介している本。各章でデザインの課題、コミュニティとの協働戦略、デザイン戦略、成果、教訓がまとめられています。「制約を知り、取り組まなければならない問題を知れば、何を約束し、どのような成果を出せるか判断しやすくなる」(p. 41)とあるように、スケジュールや予算、組織内の摩擦といった制約にどう対応して目標を達成したのかといったプロセスが詳しく書かれています。おすすめ!

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ほんとに使える「ユーザビリティ」

著者 エリック・ライス (著)、浅野 紀予 (翻訳)
発売日 2013年10月28日

筆者の実体験を元に、生活する上で直面するユーザビリティの問題点やその解決策が数多く挙げられている実践的ガイドブック。身近な例が多いので、思わず「あるある!」と頷いてしまう場面も。各章の最後にまとめとしてチェックリストが掲載されており、このチェックリストを時々読み返して忘れないようにしておきたいところ。Webを中心にしたお話ですが、「ユーザビリティってなんぞ?」という人には特に読んでもらいたい一冊です。

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日本の伝統色

著者 浜田信義
発売日 2011年1月21日

日本人の美のこころが生み出した伝統色250色を紹介しています。色見本だけではなく、色の名前やその名前がついた由来なども掲載。各ページの色にあった素敵な写真や絵画があり、ページを見開いて部屋に飾りたくなってしまう美しさです。Webクリエイターボックスのメインカラーは「浅葱色」に近いかな。同シリーズでフランスの伝統色イタリアの伝統色もあり、同じ色を他の国の伝統色と見比べても面白いですよ。おすすめ!

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Practical SVG

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著者 Chris Coyier
発売日 2016年7月27日

海外の人気Web系ブログ「CSS-Tricks」の中の人、Chris氏によるSVG解説本。SVGってなんぞや?というところから、便利ツールの紹介、アニメーション等の応用、アクセシビリティについても書かれています。Chris氏らしい軽快なしゃべり口調が面白くて、英語の本ですが楽しみながら読み進められると思います。電子書籍なら安く購入できますよ。

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CSSシークレット ― 47のテクニックでCSSを自在に操る

著者 Lea Verou (著), 牧野聡 (翻訳)
発売日 2016年7月23日

CSSで画像を変形させたり、アニメーションを使ったり…。これまではJavaScriptで実装していた技術を、CSSで表現しよう!というCSSラバーのための本。長ったらしいコードはあまりなく、手軽にできる小技満載です。思わずひとつひとつ試してみたくなっちゃいますよ!

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ウェブデザインを仕事にする。プロの考え方、ワークフロー、つくる楽しさ

著者 フレア (著), 株式会社ラナデザインアソシエイツ (監修)
発売日 2013年9月25日

ひとつのWebサイトを作るにしても、多くの人が携わっています。一人ひとりがどんな役割で、具体的に何をしているのか?また、Webサイトの制作工程がわかりやすく解説されています。実際にWebデザイナーとして働いている人のお仕事環境や熱いメッセージも掲載。これからWebデザイナーを目指す人や学生さんは読んでおくといいでしょう。同シリーズで「デザインを仕事にする。」という書籍もあり、紙のデザイナーを目指す人はこちらもチェック!

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デザイナーのための著作権ガイド

著者 赤田繁夫、上野善弘、大井法子、久野寧子
発売日 2010年8月9日

「昔の絵画を広告に使っていいの?」「写真に写り込んだあのネズミは全部ぼかさないといけないの?」など、デザイナーがつまづきやすい著作権の疑問をサンプルと一緒に一問一答。よく出くわすような事例ばかりで、一度読んでおくといいですね。後半は実際にあった判例をまとめています。また、書籍の最後に契約書のサンプルもあり、参考にしながら作成しておくといいでしょう。

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ユニバーサルデザインの教科書

著者 中川聰 (監修), 日経デザイン (編集)
発売日 2015年6月20日

ユニバーサルデザインってなんだ?という基礎から、アクセシビリティの実験方法、実践などを解説している本。実験方法では薬の箱を例に、石鹸のついた手で・軍手をして・視野を狭めて、うまく扱えるかを紹介。実際に試してみないとわからないことが多々あるな…と改めて感じさせてくれます。実践では身の回りにある物からいい例や悪い例が取り上げられています。一見ユニバーサルデザインを考えられて作られているような物でも、うまく機能していない例もあり、目から鱗な情報も得られるかと思います。

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UIデザインの心理学―わかりやすさ・使いやすさの法則

著者 Jeff Johnson (著), 武舎広幸 (翻訳), 武舎るみ (翻訳)
発売日 2015年3月13日

「周辺視野や読む能力がどのように機能するか」「注意、記憶、想起、学習、意思決定をどのように行うか」など、UIデザイン原則と心理学上の根拠がわかる一冊。巷でよく言われているような制作をする上でのTipsの本質や理由が科学的に説明されています。各章のまとめがわかりやすくてオススメ!ですが、脳の構造や科学的な話が中心で、専門用語も多いので、一度試し読みしてから購入を検討した方がいいかも。

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心を動かすデザインの秘密 認知心理学から見る新しいデザイン学

著者 荷方邦夫
発売日 2013年4月16日

「なぜこの商品を手にとったのか?」「なぜこれを大切に思うのか?」行為や愛着といった目に見えない心の動きの理由を、デザインと絡めて考えています。デザインと認知心理学を結びつけ、ユーザビリティやユーザーエクスペリエンスといった昨今のWeb業界でもよく耳にするワードを丁寧に解説した入門書。話しかけられているような語り口調が心地よく、スラスラと読み進められます。

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コミュニケーションのデザイン史―人類の根源から未来を学ぶ

著者 高橋裕行
発売日 2015年9月25日

地図や図書館、学校、美術館、手紙など、今では当たり前に見かける施設やツールがどういった背景でデザインされ、進化してきたかが読み解けます。人が集まる場所ではコミュニケーションが不可欠で、そのコミュニケーションを設計することの大切さや、時代とともに移り変わる様子が面白く、読み物としてのんびり楽しめると思います。

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IA/UXプラクティス モバイル情報アーキテクチャとUXデザイン

著者 坂本貴史
発売日 2016年3月22日

UXデザイン・情報設計・コンテンツ構造設計についての概念から、実践で使える知識やノウハウをまとめている本。各章の終わりにQ&A形式でつまづきやすいポイントについて解説しています。ペルソナやカスタマージャーニーマップの説明や活用方法もしっかり書かれています。UXについて勉強しても、制作現場で活用できない…という悩みを解決できるかも。

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なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉

著者 筒井美希
発売日 2015年7月31日

デザインのラフ画から完成形まで、たくさんの写真やイラストを使って丁寧に解説している本。色やタイポグラフィの基礎から概念まで掲載されています。デザインを擬人化してみる考え方は面白いですね。見ていて楽しくなる、デザインをもっと好きになれる、そんな素敵な本です!

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伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール

著者 高橋佑磨, 片山なつ
発売日 2014年7月3日

デザインの基礎について書かれた本。フォントの選び方から文字の配置、図表やグラフ、資料全体のレイアウトや配色まで、押さえておきたい基本ルールを解説しています。良い例と悪い例を多くのイラストを交えて紹介しているので、どこをどう変えればいいかが初心者でもひと目でわかります。Webだけではなく、カタログやポスター、スライドなどにも使える例が多く、デザイナー以外の方にも手にして欲しい一冊です。

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Webデザインの新しい教科書 改訂新版

著者 こもりまさあき, 赤間公太郎
発売日 2016年2月2日

3年前に書かれた本の改訂版。Webサイトってなんぞや?というところから、デザイン、HTML、CSSなど、Web制作をする上で必要な知識が丁寧に解説されています。初心者必見!カラーで紙面も可愛らしく、Webサイト制作に苦手意識がある人でもすんなりと受け入れられるはず。SVGやバージョン管理についてもチラッと紹介されています。これから勉強しようという方はもちろん、Web制作を教えている講師の方にも読んでいただきたい本ですね。

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問題解決に効く「行為のデザイン」思考法

著者 村田智明
発売日 2015年9月17日

人の行動に着目し、改善点を見つけてより良く、新しい形を見つけていくデザインマネジメントについて書かれた本。人が製品を使う際に起こすエラーを矛盾のバグ、迷いのバグ、混乱のバグ、負環のバグ、退化のバグ、精神的圧迫のバグ、記憶のバグ、手順のバグの8つに分類し、その解説と解決方法のヒントを説明している箇所が特に印象的でした。実績を元に書かれたワークショップの開き方も具体的で読み応えがあります。デザイナーだけではなく、製品制作に携わるすべての人に向けて書かれています。

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色の力 消費行動から性的欲求まで、人を動かす色の使い方

著者 ジャン=ガブリエル・コース (著), 吉田良子 (翻訳)
発売日 2016年5月27日

よく眠れる寝室、子どもが元気になる学校、モチベーションの上がる職場、売れ筋の商品パッケージ…などなど、ビジネスでも、プライベートでも使える色彩心理の話をわかりやすく紹介している本。様々な研究やデータから得られた情報満載で、デザイナーは必読です。著者はフランスの方なのですが、ときおり出てくるフランスの文化がわからないと理解できないジョークや、まどろっこしい(?)言い回しが少し気になりましたがw 本の最後で各国による色の印象の違いがまとめられていて、そこだけ読んでも眼から鱗です。おすすめ!

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超明快 Webユーザビリティ ―ユーザーに「考えさせない」デザインの法則

著者 スティーブ・クルーグ (著), 福田篤人 (翻訳)
発売日 2016年6月24日

出版社様より頂きました。ありがとうございます!20か国で翻訳、累計45万部超の世界的ベストセラー、ウェブ&モバイルユーザビリティの定番書『Don’t Make Me Think』の日本語版です。初版のオリジナル版を海外で何度も読みましたが、こちらは2014年に出た第3版の翻訳で、最近のWeb事情に合わせてアップデートされています。ユーザビリティテストの具体的な方法や、その際に使えるセリフまで一覧にして紹介されていて、とってもわかりやすいです。最後の方にアクセシビリティについても少し触れています。ユーザビリティについてこれから勉強しようっていう人向けの入門書的な本ですね。おすすめ!

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