読んだ本

プロだけが知っている 届くデザイン

著者 鎌田隆史
発売日 2023年9月29日

前作『センスがないと思っている人のための 読むデザイン』に続き、出版社さんより頂きました。ありがとうございます!まず、デザインを図なしで語れるのがすごい。言葉だけでも想定されるデザインが思い浮かべられます。学校に行っていない人がスキルアップする方法や手段、転職時のポイントなど、テクニックではなく考え方を優しい語り口調で教えてくれます。最後の同僚の方の話でうるっときちゃいました。

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イーロン・マスク 上・下

著者 ウォルター・アイザックソン(著)、井口耕二(翻訳)
発売日 2023年9月13日

「血の海を歩いて渡るしかなく」「結局、撃ち殺してくれちゃったんですよね」「どこに行ってもいじめられ、顔を殴られた」…などなど、冒頭の1,2ページだけでも壮絶な幼少期を過ごしていたのがよくわかります。車やロケットの開発など、専門用語が飛び交う場面もありますが、全体的にスピード感があってどんどん読み進められました。彼の意見の是非はともかく、単なる思いつきで物事を進めているわけではないのがよくわかります。下巻もあわせてぜひ。

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コードが動かないので帰れません!新人プログラマーのためのエラーが怖くなくなる本

著者 桜庭洋之、望月幸太郎
発売日 2023年9月13日

出版社さんより頂きました。ありがとうございます!新人のうちはエラーが怖くて学習が止まってしまった…という人も多くいるでしょう。そんな人のために、エラーの読み方と解決策を丁寧に解説した本です。基本的にJavaScriptを題材に進めていきますが、PythonやPHP、Rubyについても触れられています。190ページほどで、サクサク読み進められますよ。

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これからはじめるReact実践入門

著者 山田祥寛
発売日 2023年9月28日

出版社さんより頂きました。ありがとうございます!JavaScriptの基礎を学んだ人が、次にReactに取り書かれるよう書かれたReact解説本。Reactとは?というところから、コンポーネントやフック、ルーティングなど、必須事項が600ページを超えてみっちり説明されています。後半ではTypeScriptを使った環境設定やNext.jsを使って読書管理アプリを作成する流れを紹介しています。

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コンセプトの教科書 あたらしい価値のつくりかた

著者 細田高広
発売日 2023年5月31日

初心者でも「コンセプト」がつくれるようになる本。アイデアを言語化して、より具体的に進めるべき道筋を考える手助けをしてくれます。書き込み式のテンプレートも用意されていて、実際に次にする一手を一緒に考えられます。「あなたのひらめきを、誰かのときめきに。」という言葉、素敵ですね。制作側の人だけでなく、これから新規事業を立ち上げようかと考えている方にもおすすめ!

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すべての仕事はデザインから始まる。

著者 カイシトモヤ
発売日 2023年7月28日

デザイナー向けの解説本は多数存在しますが、こちらは少し珍しい「デザインの発注」に特化した本です。デザインのプロではない発注者が、どのように指示すればうまく伝わるのか?といった、デザイナーでない人がデザインの工程に参加するための具体的な方法をまとめています。デザイナーにもそうでない方にもおすすめなのが、本書の最後に掲載されている「クリエイティブに生きるための7つの習慣」。意識を少し変えるだけで、よりクリエイティブな暮らしができるはず。

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はじめてのUXデザイン図鑑

著者 荻原昂彦
発売日 2023年3月27日

図鑑というだけあってとにかく事例が盛りだくさん。人気のサービスがなぜ人気なのかがよくわかりますし、改めて考え直すきっかけにもなりそう。平易な文章で読みやすく、すんなりと内容が頭に入ってきます。新たにサービスを考える時や改善を予定している時は、後半の「活用編」にそってUXデザインの導入を試みてもいいですね。

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デザイン、学びのしくみ ニューヨークの美大講師が考える創造力の伸ばし方

著者 遠藤大輔
発売日 2023年7月20日

ニューヨークの美大で教えている著者の体験談を交えた、学ぶことや教えることの大切なポイントが解説されています。価値のあるフィードバックとはなにか?課題を押し付けるのではなく、自主的に取り組んでもらうためにはどんな工夫が必要か?などなど、教える機会の多い私には参考になるお話がもりだくさんでした。実際のカリキュラム内容や授業の一日の流れも興味深く拝読しました。「学びの主役はあくまでも学生であり、教師は脇役」「アウトプットのクオリティはインプットのクオリティに比例する」など、心に止めておきたい言葉に出会えました。デザインに携わる人はもちろん、どんな分野であっても教える立場にある人におすすめ!

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チームを動かすIT英語実践マニュアル

著者 ラファエル・ヴィアナ
発売日 2022年12月19日

タイトルに「IT」とあるだけあって、プルリクエストをマージしてもらった時や、コードリファクタリングの場面など、IT関連の話題が多数盛り込まれています。それでいてミーティングやプレゼン、メールやSlackなどで使える言い回しがベースになっているので、IT業界に限らず、あらゆるビジネスシーンで活躍できそう。音声データは無料アプリ「booco」にて再生できるので、発音の確認やシャドーイングにも使えます。仕事で英語を使う機会がある人は、みっちり読み込んでおくと英語に関する不安も軽減できるはず!

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配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本 第2版

著者 桜井輝子
発売日 2023年7月28日

出版社さんより頂きました。ありがとうございます!以前拝読した『配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本』の第2版。さまざまなカテゴリー別に、3000以上の素敵な配色例が紹介されています。眺めているだけでも楽しくなってきちゃいますよ。スウォッチやCSSコードなど、豪華なダウンロード特典がもりもり!

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OpenAI GPT-4/ChatGPT/LangChain 人工知能プログラミング実践入門

著者 布留川英一
発売日 2023年7月4日

出版社さんより頂きました。ありがとうございます!話題のChatGPTだけでなく、DALL-EやGitHub Copilotなどの生成AIをカスタマイズし独自活用するための1冊。Pythonコードもたくさん。初心者でも環境設定から解説しているので、本書を片手にあれこれ試すのもいいですね。

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Webアプリケーションアクセシビリティ──今日から始める現場からの改善

著者 伊原力也、小林大輔、桝田草一、山本伶
発売日 2023年2月27日

WebサイトやWebアプリで必要なアクセシビリティの基礎や改善例を、500ページ超えの熱量で解説した本。各項目でチェックポイントとして、重要な部分をまとめてくれているので、見返すときにも便利。教科書としていつでも読めるに手元においておきたい一冊です。

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不滅のデザインルール 圧倒的な感動を生み出すアイデア群

著者 植田阿希
発売日 2023年7月1日

出版社さんより頂きました。ありがとうございます!ずっと変わらないデザインの不滅のルールとして、レイアウトや配色、タイポグラフィなどのデザイン基礎をまとめています。作例が多めで見ていて楽しくなりますよ。冒頭のインタビューでは「アーティストは作品に対する答えが自分の中にあるのに対し、デザイナーは社会という自分の外に答えがある」「デザインするものの先にある人や社会に思いを巡らせることこそが、デザインする上で最も重要なこと」など、デザインする上で心に止めておきたいような言葉に出会えました。

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アート&デザイン表現史 1800s-2000s

著者 松田行正
発売日 2022年3月7日

19世紀から現在までの約200年のアートとデザインの動向を、表現法を軸に年代順に展開しています。400ページ超えでかなりごっついのですが、図が多いのでサクサク読み進められます。今では当たり前の表現方法も、当時は斬新であった様子が丁寧に解説されています。これからのデザイン業界を見据えるためにも、過去を学んでみるのもいいですね。

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ちいさくはじめるデザインシステム

著者 大塚亜周、稲葉志奈、金森悠、samemaru、圓山伊吹、植田将基、関口裕、8chari、後藤拓也、小木曽槙一、桝田草一
発売日 2023年3月15日

SmartHRのデザインシステムの立ち上げ前から、現在までの取り組みを実例を交えて紹介。何気なく読み始めたのですが、考え方や運用例、試したけどうまくいかなかったこと、どう改善していったかなどが淡々と、しかし丁寧に解説されていて、ぐいぐい引き込まれて一日で読み終えました。「思想や哲学のないデザインは空虚です」という言葉から、デザインに真摯に向かい合う企業の姿が目に浮かびます。巻末で他社へのインタビューも掲載されていて、それぞれの違いを見るのも面白いです。

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現場のプロがわかりやすく教えるUI/UXデザイナー養成講座

著者 本末英樹
発売日 2023年3月28日

出版社さんより頂きました。ありがとうございます!UIやUXデザイン関連は専門用語も多く、最初はとっつきにくく感じる人もいるかもしれません。本書では抑えておきたい用語に対して簡潔に説明されていて、より詳しく学びたい人向けに書籍やWebサイトの情報も多数掲載しています。デザインについて勉強を始める前に、ざっと目を通しておくだけでも、その後の学びの吸収率がグッとあがると思います。最終章では他の書籍ではなかなか見かけない、キャリアやスキルの選択方法についても紹介しています。

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色のコードを読む なぜ「怒り」は赤で「憂鬱」はブルーなのか

著者 ポール・シンプソン(著)、中山ゆかり(翻訳)
発売日 2022年12月24日

なぜ虹が7色なのか、なぜ白いドレスをまとうのか、なぜ革命は赤なのか、なぜプリンスは紫を愛したのか…。よくある色の知識や心理学などではなく、色をテーマにした歴史やストーリーを様々な角度から紹介しています。誰かに伝えるにはマニアックすぎるような、でもつい「へー!」と言ってしまうような話が盛りだくさん!私のような色が大好きな方にはおすすめです!

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素朴で平等な社会のために -ウィリアム・モリスが語る 労働・芸術・社会・自然-

著者 ウィリアム・モリス (著)、城下 真知子 (翻訳)
発売日 2019年11月16日

アーツ&クラフツ運動の主導者、ウィリアム・モリス氏によって19世紀に書かれた論文をまとめた書籍。産業革命の結果、大量生産による粗悪な商品があふれていた事を憂いていた様子が、昨今のAIによるアートやデザイン業界の状況と似ているなと思って読んでみることに。彼の思想や取り組んでいたことがよくわかります。1800年代当時の考え方や時代背景について、注釈でも解説されていてありがたいです。全体の流れは巻末の訳者あとがきで簡潔にまとめられているので、最初に読んでみるのもいいかと。

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戦争とデザイン

著者 松田行正
発売日 2022年7月30日

テーマが戦争なので歴史の知識も多少必要ですが、前半は多くの人が目にしたことのある色やシンボルを扱っているのでわかりやすいです。プーチンの戦争にもゴリゴリ触れています。戦争は印象操作の嵐。目に見えるデザインの、その奥にある意図も汲み取らないと、と思ってしまいます。「戦争の最初の犠牲者は真実である。」なるほどなぁ。

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デザインの言語化〈クライアントの要望にこたえる4つのステップ〉

著者 こげちゃ丸 (著)、Workship MAGAZINE (編集)
発売日 2023年1月31日

デザインそのものを学ぶというよりも、デザインを仕事として扱うためのコミュニケーションのコツを解説した書籍。私も生徒に「自分のデザインを説明できるように」と教えていますが、その基本的な考え方や伝え方を優しく教えてくれます。「自分の知っていることを、やったことのない方法でつなげることが、アイデアの源泉である」「いいデザインとは相手が受け取れるデザイン」などなど、心に留めて置きたい言葉と多く出会えました。

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